お酒の歴史は、紀元前4000年頃に始まった

世界のあらゆるお酒の中で、最も古いとされるものが果実酒です。特に、ワインは紀元前4,000年頃にはメソポタミア地方のシュメール人によって飲まれていたようです。
次に古いとされるのは、ビール。こちらも同じくメソポタミアで、紀元前3,000年頃にはつくられていたという記録が残っています。
そして、ウイスキーやスピリッツなどの蒸溜酒の登場は、これらに比べるとずっと遅くなります。最初の記録は、11世紀初めの南イタリア。なんとそれは、医師の手によってつくられた医薬品用のアルコールだったそうです。

日本古来の酒文化と、後に広まった洋酒文化
わが国固有の日本酒は、8世紀頃(奈良時代)に製造方法が確立されていました。しかし、当時は庶民が自由に飲めるものではなく、祭礼・正月・慶事などの際に飲むものでした。現在でも、神前へのお供えや、結婚式の三三九度などに、その風習が残っています。
一方、ワインが16世紀中ごろ、ビールが18世紀初めごろ、ウイスキーが19世紀中ごろに日本へ伝わったとされています。「和蘭問答(1724年)」という書物には、日本で初めてビールを飲んだとされる人の感想が載っています。そこには「麦酒給見(たべみ)申候処、殊外悪敷物にて、何のあぢはひも無御座候・・・(ビールを飲ませていただきましたが、思いのほかまずく、まったくおいしいものではありませんでした。という意味)」と記されており、ビールの苦さは不評を買ったようです。